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ポイントの局面

27日(金)の棋聖戦予選、持ち時間が1時間と短いので決断よく指していこうと決めて対局に臨みました。
所司七段との対局は相矢倉の難しい将棋となり、中盤過ぎまで自信のない局面が続きました。この辺りは自分の研究課題ということでここでは隠しておきます(笑)
終盤入口で形勢が好転し、最後はうまく攻めが決まり勝つことができました。

午後は千葉六段との対局。最近では珍しい千葉さんのノーマル四間飛車に穴熊に組みましたが、仕掛けのところでうっかりがあり苦しくしました。とにかく辛抱するよりなく、80手目くらいまでずーっと攻め続けられ自陣しか見れない状態が続きました。途中で一手、千葉さんに疑問手があり、チャンスが巡ってきた下図↓

(新規棋譜)108手
秒読みの中、ここで▲7五銀が読み筋でしたが△同玉▲5三馬△6六玉で寄せがよくわからなかった。ですが今見ればそこで▲7二龍が詰めろな上に7筋に龍が利く絶品の手で勝ちでした。
実戦は▲7六金と打ちました。対して△同銀には▲6二龍で△同金▲7四金で詰みます。後手に適当な受けもなさそうですが、実戦は△7七角成!と切り込まれ、以下▲同金△7六桂▲同金△同銀と上部を開拓されました。しかしそこで▲7五銀が利いたのが幸運で△同玉に▲5三馬として以下なんとか中段玉を捕まえることができました。
全ての変化で自玉と相手玉の両方が兼ね合いににあるので読み切るのは難しい終盤でしたが、秒読みの中乗り切れたのは運がありました。だがしかし、これ見て先手陣が4枚穴熊だったとは誰も思わないでしょうね(笑)

白星とアナ雪

順位戦の森九段との対局は、114手迄勝ち、終局は19時54分でした。
将棋は角交換ダイレクト向かい飛車を採用。序盤作戦勝ちできそうだったので時間をたくさん使いましたが全然良くならず、むしろ自信ない局面が多かったです。
終局後は早かったので連盟近くで阿久津八段と軽く飲みながら序盤の話をしてみると、なるほどという手が2、3ありました。
課題が沢山残った将棋でしたが、次も頑張ります。


前回記事で映画見ると言いましたが、雪とアナの女王なんてどこにもやってませんでした(笑)正しくは「アナと雪の女王」でしたね。勿論知ってました知ってました(--;)
観た感想は、自分にとっては素晴らしい映画でした。歌もお話も良かったです。
自分が観たのは字幕版だったのですが、吹き替え版は松たか子さんがやってるんですね。そっちも見たいのでDVD出たら買いに行きますかね^^

今週は棋聖戦の対局があります。
早指しで勝てば一日2局ですが、連勝突破だけを目指して頑張ります。

戻ってきました

あさって(19日)に順位戦、森九段との対局です。
名人戦が終わり、既に各クラスの順位戦がスタートしていますが、自分にとってはいよいよの緒戦、スタートとなります。4、5月は棋士にとっての春休み、なんて一昔前のことなんでしょうけどね。大先輩との一局ですが、自分の目標を大きく持って、よい将棋と結果が出ればと思っています。

3か月弱くらいですかね、更新しなかったのは。
正直、もうやめようと思いました。

理由は色々とありましたが、何をどうであれ自分は将棋を指して人に見てもらえること、評価してもらえること、応援してもらえること、そんな基本的な喜びや幸せを、訳のわからない苦痛で追いやっては本末転倒だなと思った次第です。
訳のわからない苦痛というのは目に見えないものです。精神的なものです。

ま、そんなのに負けてたらプロとして失格だし、ごちゃごちゃ言ってたら男じゃないですね。


いいことが一つあって、今度、映画の「雪とアナの女王」を観にいくことになったんですよ^^
天彦と観にいった宇宙戦艦ヤマト以来の映画(笑)

父の日にも何もしてないし、両親をご飯に誘ったりもしたいな、なんて思ってます。

あとはW杯見すぎて対局に支障きたさないようにしないと、ぐらいです。

あー、あと船江さんの結構式に出席したり、彼がこっちきたときは高確率で飲んでます。彼は何であんなに男気あるんですかね。見習おうと思ってます。

とかまあ色々書いてみたけど、とにかく対局だけ勝ちたいです。

第三回電王戦開幕

先週日曜日、3月16日に第三回電王戦が開幕されました。
あれから1年か・・・。早いものですね。
死力を振り絞った将棋より、負けて帰ってきて一人になったときのほうがよく覚えてる。
今では電王手くんなんて登場しちゃったりして、ちょっとお茶目で有能なロボットですね^^

開幕戦となった菅井五段ー習甦戦。
自分は定期的に教えてる将棋部の指導の後、携帯中継で田中悠一四段と検討しながら見てました。
結果は98手にて、習甦の勝ちとなりました。
ご観戦されていた方の中には「習甦が去年から凄くパワーアップしてる」と思った方もいると思いますが(昨年は阿部四段の完勝でしたので)、自分が見た感じだと「今回が本来の習甦」という気がしました。
思えば開発者の竹内さんも去年は悔しい思いをした人なわけで、その努力が実を結んだということと、局後のコメントでも素晴らしいコメントを残されていて立派な方だなと思いました。→http://www.shogi.or.jp/topics/2014/03/post-951.html

負けた菅井さんですが、「コンピューターは対抗形に強い(振り飛車に強い)」と言われてる中で真っ向勝負は男気を感じました。ただ立ち上がりから想定していた将棋からだいぶ違っていたようで、随分と慎重になっていたように感じました。対局場から電王手くんなど、日頃の勉強の中では想定し得ない環境の影響もあったように思います。
本来ならバシバシと強手を指して捌いていくスタイルだと思うんですが、途中からは習甦の網にかかったように攻めを封印されましたね。

今回は習甦の良いところが際立つ将棋になりましたけど、もっと菅井さんの将棋を見たいというファンの方は大勢いると思います。
開幕戦は結果は期待していたものとは違ったかもしれないけど、両対局者の真摯な姿勢が見えて、また電王戦史上で初の振り飛車ということもあって、大きな意義のある将棋だったと思いました。


さて、ではこの借りを第2戦では必ず返さなくては・・・というところで、大きな問題が起こってしまいましたね。
http://www.shogi.or.jp/topics/2014/03/post-954.html

やねうら王のソフト差し替え問題ですが、第二戦のPVで発覚したものです。
自分は最初、PV自体がおかしいんじゃないかと感じました。電王戦に関するPVとは、対局する棋士、開発者にスポットライトをあて、お互いの意気込みや背景をファンの方に知ってもらい、対局をより一層盛り上げて楽しんでもらう為のもの。という風に誰もが考えるものだと思いますからね。見ていて「なんだこれ」「おかしいでしょ」と思いましたよ。

この一件は、「楽しみにしてくれている将棋ファンの人たちに、不快や疑惑の思いをさせて申し訳ない」それに尽きます。
本日の会見でも、ドワンゴの川上さん、連盟の片上理事からも将棋ファンの方への謝罪の言葉と、誠意を持った姿勢が自分には伝わりました。(自分は将棋ファンではなく棋士だけど、きっとファンの人たちが見てくれたら伝わるよと感じた)

そうしてルールは元通りのソフトで行うと決定付けられました。
それはそうなんですが、やねうら王の開発者の方からは将棋ファンへの謝罪とか、棋士に対しての配慮が足りてないんじゃないかと感じました。(あくまで個人的にですが)

前回から出場の竹内さん、ポナンザの山本さんなどは、スタイルの違いがあるにせよ、棋士に尊敬の念と(尊敬っていうのは、この難しい将棋というものに全ててぶつかっていく人間として)、それと将棋というものを通じて、人間とコンピューターという全く違う思考をするものをぶつける電王戦という勝負の場で、常にフェアで相手を重んじる言動ができる人たちであると言うことです。
その辺のことは棋士としては当然と言えるけれど、開発者の方もそういった配慮ができる方たちだから電王戦というものが成り立つものであると思います。

二戦目の佐藤紳哉さんは相当やりづらい将棋になってしまいましたが、こういうときだからこそ棋士の強さを改めて見せて欲しいと思い、第二戦の将棋に注目したいと思います。


「オール・イン」天野貴元

「本を出すことになったので、読んで頂けませんか?」

天野氏から不意にメールを貰ったのは2週間程前だったと思う。
彼からのお願いは、本を寄贈させて頂くので良かったらブログに書評をして欲しい、できれば発売日までに・・・。
「構わないよ」と返事をしてから、わたしも彼の本が届くのを気にかけるようになった。
「面白かった」「つまらなかった」率直な感想でいいというので、読み終えた今率直な感想を書きます。

「オール・イン」天野貴元
1~4章までが将棋を覚えてから奨励会を去るまでの日々で、5~6章がそれ以降ということになっています。
将棋を覚えてから奨励会に入るまでが非常に面白く、特に小学生名人戦のくだりは子供の悪戯心が見えて笑えましいものです。
それと八王子出身の彼にとって羽生さんという人がどれだけ特別な存在だったかよくわかります。また少年時代に彼の周りには渡辺二冠や阿久津八段など、後に大棋士になる同世代の天才少年が彼の目線で描かれているので、将棋ファンの人には面白いかと思います。

奨励会に入った後は、将棋に対する考え方から苦悩、身近に起きたこと、日々の生活など描かれています。この辺りは十人十色で、彼はどのグループでも年少の方でやんちゃぶりが伝わります。

自分は彼と親しいのでよく見ていましたが、一生懸命将棋を指して一生懸命遊んで一生懸命忘れようとして、言い換えれば一生懸命生きていました。それは皆同じでしたけどね。

退会直前の奨励会、退会後の生活。そして病気。彼がその度何を考えてどう行動したか描かれています。

ガンという大病に否応なく向かい合わせられて、生死の狭間を乗り越えて戻ってきたとき、将棋とはどのようなものだったのか。

ご興味ある方は是非手に取ってお読み頂きたいと思います。
プロフィール

月下のシン

Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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