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再会

天野氏から「面会OKになりました」というメールを貰ったのは先週末。

おー、早いな!と思いながらも、決して「面会来てください」と言わないのが彼らしいとも思った。

誰か友人と行こうかと考えたが、日程合わせで四苦八苦するより、自分が最短で行ける日を選んで行くことにした。


4月22日(月)

メールで彼に「何か欲しいものはある?」と聞いたら、「詰めパラ」と即答で返ってきた。(詰めパラ世界で唯一の詰将棋月刊誌)
それなのに・・・先日土曜に連盟行った時に買い忘れ、当日もすっかり忘れてた。

家を出てどうしようかと思ったけど、そういえば他の親しい棋士の方も水曜日にお見舞いに行くと聞いてから、むしろそちらの方々に詰めパラはお願いして自分は何か違うものでも買っていこうと考えた。

普段は行かないようなお店がたくさん並ぶ、雑貨屋、CD屋、本屋とあてもなく見て歩くも、何もピンと来るものがない。

それはそうだ、詰めパラが欲しいとは言ったけど、彼が今、本を読めるのか、音楽を聴けるのか、何もわからないのだから。

それに自分が普段来ないような店だ、彼もまたこういう店のモノは苦手かもしれない。


結局30分以上歩いてたらなんだか疲れてきて、そのまま駅に直行して電車に乗った。病院までは1時間弱だけど、ほとんど寝ててあっという間に終点へ。

寝ぼけた頭で改札を通過して、なんとなくキヨスクの前で立ち止まると、目に入ったのが「ギャロップ」という競馬雑誌。

先週のレース結果や今週のレースの展望など詳しく出てるその雑誌を、20代前半の頃わたしと彼などの数名の友人の間では「教科書」と呼んでいたっけ。

最近は買ってなかったけど、急に目が覚めたようにピンと来たから買ってみた。

バッグの一つも持ってなく、純粋に競馬雑誌片手に病院を訪れるとは常識ある人間とは思えないけど、まぁそれもらしいかなと思ってタクシーに乗って病院名を告げた。


病院内は、慣れてないせいか別の世界のよう。街の匂いやせかせか歩く人もいなく、時間がゆったりとしているように感じた。

面会カードに名前を書き込んで、彼の部屋の前で深呼吸。もう何年も会ってないかのような、再会だった。


彼はベッドで起き上がってくれて、筆談ボードで話してくれた。

「それどころじゃないと思うんだけど、ギャロップ持ってきたよ」って言ったら、「競馬みます」と言って喜んでくれた。
机には将棋、麻雀の本と、マグネットの小さい将棋盤が置いてあった。考える力、意欲は健在で、さすがだなと思った。

普通に、楽しいことをたくさん話した。「病院に可愛い看護婦さんいないの?(笑)」なんてことも。

彼は笑うときはかなりキツそうで、自分たちが話すときは笑いがあるから、すごく体力を消耗したかもしれない。

特に時間は決めてなかったけど、彼が横になって20分後くらいにそろそろ行こうかと思って、「そろそろ行ったほうがいい?」と聞いたら、筆談ボードには「また来てね」と書いてあった。


帰りの電車の中ではいつも以上に喧騒を感じた、病院の中はとても静かだったから。

座席に着いて寝ようと目をつぶっても、頭は冴えるばかりで眠気は来なかった。



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月下のシン

Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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