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長考の中身

先日の伊奈六段との対局は、横歩取りから後手の伊奈六段の強襲を受けました。この強襲の筋はこの戦形ではよくある筋で、勿論警戒もしていたし研究もしたことあるのですが、本局の同一局面での強襲は研究したことがなかったです。(あとで知ったのですが同一局面の前例は1局、結果は後手勝ち)迎えた下図↓

(新規棋譜)40手

ここで夕食休憩を挟む1時間38分の長考に沈み、▲46歩と突きました。
以下は△同角▲25飛△18馬▲37金△24歩▲同飛△35角▲25飛△34歩▲44歩と進みました。

実はこの一手前の▲28飛にも70分考えていたので、たった2手に3時間近く考えていたことになります。
この2手の長考の中身は全く違っていて、▲28飛のときの70分は、「この(後手の)仕掛けなら先手が良くなるだろう」という認識から、慎重に腰を落として相手の攻めを一つ一つ考えるという、割と楽しい時間だったんですね。
対して図での長考は、本来ならノータイムで▲25飛と行きたいところなんですが、△33桂とされてどうも自信がない。
図で具体的に言えば
①▲25飛△33桂の局面で①:▲24飛△23銀(または△45桂か△23香か)▲84飛△29馬、②;▲27飛△26歩▲同飛△25香▲56飛△29香成。
②▲84桂△28角成▲同銀△29馬▲39金△同馬▲同銀△71香。
③▲46桂△36香。
どれも多彩な変化で、必ずこうなるっていう手順でもないのですが、考えられる局面の7割以上は苦しそうな局面だらけで苦悩の長考でした。
自然な手で悪くなるということは、形勢自体が悪い場合がありますから、ここは長考に沈むよりなかったです。

実戦の▲46歩は勝負手のつもり。△同角と取らせて後の▲44歩を狙うという攻め合いを目指した一手。
それと△55の角の位置をずらして、先手玉の68~77への脱出ルートを作りたかったという意味があります。左辺の金銀の方へ逃げ込めば竜の利きもあるので粘れる形になりますからね。
本譜の手順は途中で後手に疑問手もあり、狙い通りの進行となって▲44歩で手応えを掴めました。
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Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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