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ポイントの局面

先日の順位戦、小倉七段との対局は、序盤から素早い動きをかけられて主導権を握られる苦しい戦いに。当然悠長に穴熊などには組むことはできませんでした。
夕食休憩前から駒がぶつかって迎えた63手目の下図↓
20110901小倉佐藤63手

互角にはなったかな、というところでこの▲76飛が好打でした。
この手に対して、普通は△99角成、もしくは△57角成といきたいのですが、どちらも▲73飛成で苦戦となります。後手は桂を取られると攻め駒がなくなる上に後の▲26桂が死ぬほど痛い。
また△75銀は喜んで▲66飛と切られて、以下△同銀に▲76飛くらいで全然ダメ。66に銀が残っては勝負になりません。△75角打も▲67飛や▲74飛で自信なし。

ということで実戦では△55角と引きました。
桂に紐をつけて逃げただけの手なんで冴えがあるわけじゃないんですが、じっと堪えたという感じの手です。切り合いから飛車をいじめる作戦に切り替えたという感じです。
対して▲66銀や▲46銀と角を追うと△67角が絶好打になります。
また▲71飛には△65桂と跳ねていって、後手は一つも取られる駒がない!(91の香まで角の紐がつく)

実戦は△55角に対して▲77歩が局後小倉先生が悔やんだ疑問手で、以下△67角▲26飛△65桂▲58銀△45角成と進み後手が優勢となりました。
▲77歩がなぜ疑問手か、それは小倉先生が言った「(99の香を)取ってこない相手に受けるなんてひどい手だったなぁ」ということ。確かにこちらは△99角成とやっていけない以上、▲77歩と受ける必要はなかったと。

ここでは▲68金が感想戦で真っ先に挙がった手。△67角や△65桂を受けながら遊び駒の活用でアジのよい一着です。
これには△99角成▲73飛成△89馬と最後桂を取ることができますが、以下▲71竜くらいで難しい。長引けば先手の二枚飛車の方が強そうですし、後手から端攻めするには歩の数が一枚足りなそう。
ただし実戦心理としては▲68金と上がると直後に89の桂を取られるわけですから、やりづらいという意味もあります。
取ってこない相手に受けたのが疑問手で、取って来いとするのが良かったのですが、実戦心理が重なるとなかなか難しいところです。
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Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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