ポイントの局面×2
8月は10日に朝日オープン、28日に順位戦で両局とも村中六段との対局でした。
朝日オープンの対局では、自分が後手番を引いて4手目△94歩から端の位を取る角交換振り飛車に。
仕掛けてからかなり優勢で、自玉は安全、あとは敵玉を捕まえればいいという展開から途中寄せを2,3回は逃して迎えた下図↓。

勝勢の局面から50手以上1分将棋のなか、ここまで逃げられるとさすがに焦りしかなく、まともに手がみえない。図で△55馬は▲53玉△62銀▲42玉・・・で遂に入玉で逃げ切りを許してしまうところ。
しかし△41桂が最後の最後、ようやく先手玉を捕まえることのできる手を指せた。以下▲同竜△55馬▲34玉△22銀で入玉を阻止して寄り形に。途中▲34玉で▲53玉も△62銀▲42玉△51金として、竜を奪い取ったあとに△11馬で馬まで取れては勝負あり。
中終盤ではかなり追い込まれて、勝ったもののゴール前脚が上がってたのは自分の方。次戦の順位戦は更に難局になるだろうと思わされました。
そして28日の順位戦では後手番の自分が角交換四間飛車、藤井先生が高勝率を上げていることから新藤井流と言われるている戦形を選びました。
実はこの戦形選択、1週間ほど前に将棋愛好家の方とお酒を飲んだのですが、そのときに「藤井先生の将棋はホントに楽しいね~、王位戦もう少しみたかったぁ」と言われていたんです。自分も藤井さんの将棋面白いと思うし、序盤が本当に上手いと思うので、なんとか自分でもやってみようと過去の将棋を並べてポイントになりそうな局面は考えておいて対局に臨みました。ちなみにこの将棋愛好家の方は、村中さんとも親交のある方で順位戦の将棋楽しみにしてると言ってましたので、じゃあ新藤井流でやってやろう!と心の中で思ったのです。
序盤から積極的に立ち回り、予想外にうまくいって若干のリードで迎えた下図↓。

お互いの角が▲16△94に居るのは珍形だと思います。(序盤から自陣角を打ち合ったので)
図の▲86桂は角取りと同時に真の狙いは▲74桂の王手。こちらに飛ばれると後手玉は一気に危なくなります。なのでここでは▲74桂を受けるべきなのですが、△85角は▲77桂がピッタリ。他にもパズルのようなピッタリくる感じ?の手がありません。
そこで実戦は△76角!と出て(ここが夕食休憩の局面)、▲74桂やってこい!と勝負に出ました。実戦は以下▲74桂△92玉▲25飛△24歩▲45飛△44歩▲46飛△75桂と進みました。
▲74桂を飛ばれても92玉と片足1本で踏みとどまれると信じての進行。横に利く駒を渡せば一手詰みという状況下で手順中▲46飛のところで▲52角成!と切ってくる手がありますが、それは△同飛で飛車の横利きが82をケアしているという、いやほんと綱渡りの受け。
手順最後も△34歩と角筋を止める受けの手を指さずに△75桂の攻め合いですから、殺されても文句は言えないという超強気の攻め合いで、この後も自玉は△92にぽつんと1人ぼっちでしたが、結果的にはなんとか残っていたようです。
対局後はAKにて、久々に村中さんと2人で飲みました。対局が決まってから1ヶ月以上2人で飲むことはなかったですからね。そこは男同士、暗黙のルールってやつです。
次回順位戦4回戦は仲良く関西遠征行きますよ(笑)
※よーぷーさんからのコメントへの返し
順位戦の方、普段親しくしている先輩が相手だと、
何か空気感が違ったり、指しにくさがあったりするんですか?
やはり少なからずありますが、そういうことを考えないために盤上に没頭します!そうすると次第にそういったものもなくなっていますね^^
朝日オープンの対局では、自分が後手番を引いて4手目△94歩から端の位を取る角交換振り飛車に。
仕掛けてからかなり優勢で、自玉は安全、あとは敵玉を捕まえればいいという展開から途中寄せを2,3回は逃して迎えた下図↓。

勝勢の局面から50手以上1分将棋のなか、ここまで逃げられるとさすがに焦りしかなく、まともに手がみえない。図で△55馬は▲53玉△62銀▲42玉・・・で遂に入玉で逃げ切りを許してしまうところ。
しかし△41桂が最後の最後、ようやく先手玉を捕まえることのできる手を指せた。以下▲同竜△55馬▲34玉△22銀で入玉を阻止して寄り形に。途中▲34玉で▲53玉も△62銀▲42玉△51金として、竜を奪い取ったあとに△11馬で馬まで取れては勝負あり。
中終盤ではかなり追い込まれて、勝ったもののゴール前脚が上がってたのは自分の方。次戦の順位戦は更に難局になるだろうと思わされました。
そして28日の順位戦では後手番の自分が角交換四間飛車、藤井先生が高勝率を上げていることから新藤井流と言われるている戦形を選びました。
実はこの戦形選択、1週間ほど前に将棋愛好家の方とお酒を飲んだのですが、そのときに「藤井先生の将棋はホントに楽しいね~、王位戦もう少しみたかったぁ」と言われていたんです。自分も藤井さんの将棋面白いと思うし、序盤が本当に上手いと思うので、なんとか自分でもやってみようと過去の将棋を並べてポイントになりそうな局面は考えておいて対局に臨みました。ちなみにこの将棋愛好家の方は、村中さんとも親交のある方で順位戦の将棋楽しみにしてると言ってましたので、じゃあ新藤井流でやってやろう!と心の中で思ったのです。
序盤から積極的に立ち回り、予想外にうまくいって若干のリードで迎えた下図↓。

お互いの角が▲16△94に居るのは珍形だと思います。(序盤から自陣角を打ち合ったので)
図の▲86桂は角取りと同時に真の狙いは▲74桂の王手。こちらに飛ばれると後手玉は一気に危なくなります。なのでここでは▲74桂を受けるべきなのですが、△85角は▲77桂がピッタリ。他にもパズルのようなピッタリくる感じ?の手がありません。
そこで実戦は△76角!と出て(ここが夕食休憩の局面)、▲74桂やってこい!と勝負に出ました。実戦は以下▲74桂△92玉▲25飛△24歩▲45飛△44歩▲46飛△75桂と進みました。
▲74桂を飛ばれても92玉と片足1本で踏みとどまれると信じての進行。横に利く駒を渡せば一手詰みという状況下で手順中▲46飛のところで▲52角成!と切ってくる手がありますが、それは△同飛で飛車の横利きが82をケアしているという、いやほんと綱渡りの受け。
手順最後も△34歩と角筋を止める受けの手を指さずに△75桂の攻め合いですから、殺されても文句は言えないという超強気の攻め合いで、この後も自玉は△92にぽつんと1人ぼっちでしたが、結果的にはなんとか残っていたようです。
対局後はAKにて、久々に村中さんと2人で飲みました。対局が決まってから1ヶ月以上2人で飲むことはなかったですからね。そこは男同士、暗黙のルールってやつです。
次回順位戦4回戦は仲良く関西遠征行きますよ(笑)
※よーぷーさんからのコメントへの返し
順位戦の方、普段親しくしている先輩が相手だと、
何か空気感が違ったり、指しにくさがあったりするんですか?
やはり少なからずありますが、そういうことを考えないために盤上に没頭します!そうすると次第にそういったものもなくなっていますね^^