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横歩取り

先日の対局のとき、隣で行われている対局が西尾六段ー村山五段の対局で、戦型は横歩取り85飛戦法の将棋からお互い一歩も引かない激しい将棋になっていて、その局面を見て1を思い起こせば10が蘇ってきた。

その局面を深く研究したのは3段のとき、もう10年くらいになる。そのときどちらとは言わないけどお2人のどちらかと同じ将棋を指した記憶もある。

横歩取り85飛を指したのは3段リーグの3期目から。鮮明に覚えているのは、この前期と前々期は4勝、6勝止まりで苦戦していたし、何か新しいことをやらなきゃいけないと思って、当時流行し出した85飛戦法をやろうと思った。
しかしいきなり見よう見まねでできるとは思えなかったから、3段リーグが休みの3月~4月後半くらいまで横歩取りだけを並べて、一つ一つの形を研究したことを思い出す。記録係も横歩になるようなカードを取って、感想戦でへばりついて聞いていたりして、一部のプロ棋士しか知らないような情報を得たりもした。わからないところは聞けばいいのだけれど、性格的に聞けなかったから家に帰って1人で何時間も悶々と考えるようなこともしていた。

そして迎えたその期の3段リーグ開幕戦は前期抜群の成績だった18歳のKとだった。
Kなら横歩取りを避けて来ないだろうと読み、19歳の自分は後手番で横歩に誘導した。
意表を突くだろうという読みと、研究したから自信もあったけど、前日は朝方まで寝れなくなるくらい布団の中で将棋盤を思い浮かべて考えてたっけ。
結果はぎりぎりのところで勝ち、その後リーグ前半5勝1敗で折り返した。
とにかくこのときの将棋は今でも鮮明に覚えている。
そのまま一気に・・・とならなかったのは、自分が甘かったところがあったり、自暴自棄になったり、遊んだり、見失ったりいろいろしたから。
それも自分だし、どう生きても一局で後悔もしようもない。

それはともかく、横歩取りをして負けると「センスもないのに横歩やるなよ」って言われたり、横歩で勝つと「一発入ったね」とか言われたり、横歩を取らないと「男らしくないね」とか言われたり。横歩はいろいろ言われる戦法で面倒臭い(笑)
最新形はいつでもあるけれど、必ずしも最善形と言うわけでない。今流行っている将棋が1年後は全く見ない・・・というのは横歩取りにはよくあることだし、今も謎っていう局面は棋士でもたくさん抱えているんだと思う。
とりあえず居飛車党として、横歩取りとどう付き合っていくか、心中するのか、相手をみてやるのか、先手のときだけやるとか後手のときだけやるとか、短い時間のときはやる、やらない。まぁーどっかで相手の研究を恐れる気持ちがあったりもするし、こっちが研究して狙い撃つ・・・なんてことも考えることができる。

研究して煮詰まったら、「まぁ将棋は横歩だけじゃないしなぁ。。」と思ってしまう自分は研究者向きではないと思います(笑)

研究のウエイトが高い戦法だけに、将棋ファンの方は見ていてどう思うんだろう?っていうことも疑問に思ったりもします。




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月下のシン

Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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