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子供の将棋について

前回記事で書かなかった真面目な話。

19歳のとき、子供スクールの助講師をやらせて頂いてから気づけば10年、あっという間の10年でした。
今では連盟の子供スクール、町田スクール、年間通して小学校へ教えに行ったり、12月からはヤマダ電気さんの子供教室も受け持つことになりました。
そして年間に数回、将棋大会や棋士派遣でそのときそのとき子供と将棋を指すこともさせて頂いています。

それでも尚、考えてもわからないことがたくさんあります。

例えば子供と将棋を指して、「お、この子はやるな」というものを感じることがあります。ダイヤモンドの原石みたいな感じです。
それがどこからくるのか、なんで感じるのか。ただそのときの将棋の棋力が高いからというわけでも、早見え早指しだから、集中力があるから、どれも「これ」っていう答えにはなりえない。
一体なぜなのか、どうしてなのかと考えて苦悩していたとき、さらっと答えを提示してくれたのが大先輩のT先生でした。

その言葉は、「将棋は素直な子じゃなきゃ伸びないもの」ということでした。

なるほど、自分より強い相手、負けたとき、そのときの「こうすればよかったんじゃない?」という言葉を素直に聞き入れる力が大事なんですね。素直に聞き入れて、そして自分なりに考えていく。それが上達なんだと思いました。
これで全てが合点する。例えば将棋教室でプリントを使った講義をしたとき、こちらの顔をじーっと見て聞き入ってくれている子、将棋を指して感想戦でこちらの言うことをしっかりと聞いている子、みんなすぐ強くなっていると思うのです。
将棋に対して素直な子ほど伸びると感じるわけです。


そんな言葉を頂いて、一つ進めば一つまた先の問題考えます。今度は「(そういった子供たちも含めて)、どんな風に将棋を教えればよいのだろう?」ということです。
習い事としてはみ出さないように教えていくのか、それともプロを目指せるように高度なことを教えていくのか。
原点みたいな疑問ですが、あえてまた考えてみるとすぐには答えることができない。

これは棋士生活25年を迎えて表彰されて先週から東京に戻ってきているこーやん先生に思い切って聞いてみたところ、「子供が楽しく将棋が指せるように教えるのが一番大事だろ」と言われました。

子供にとって将棋とは、所詮遊び以外の何物でもないということ。だけど遊びだから面白い、そういうゲームでいいんだって。その中で何百人かの1人くらいが、遊びの度を越えて勉強もほっぽらかして将棋にのめり込み、棋士という存在に憧れてプロの道を目指すもんなんだから、と。だから子供教室で教えているなら、まず子供に将棋を楽しくやらせることが一番大事だぞって。

将棋を楽しんで指す、時として勝負は厳しいもの、それを受け入れ、教えてくれる人の言葉を素直に聞く・・・。

上達にはこういったことが大事なんですね。


自分はこの10年間今までちゃんとできていたのかな、これからはもっと今より一緒に楽しむように将棋を指していかなきゃいけないな・・・と思っていた今日、2学期最後の小学校への指導に行ってきました。

その授業の最後にわたしが「冬休みはお家でお母さんお父さんと将棋指すチャンスだからやってみてね」と言ったら、5年生の子が「うん、今年のクリスマスプレゼントは将棋の盤と駒をお願いするんだ」って言ってくれました。

その言葉が嬉しかったな、今度こーやん先生にこのことを自慢しようと思います(笑)



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月下のシン

Author:月下のシン
2008年10月1日付けで棋士となった佐藤慎一です。
気づいたら早いもので4年目に突入!
宜しくお願いします。

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